David Lynch

David Lynch

バイオグラフィー

米コーコラン・スクール・オブ・アーツやペンシルベニア美術アカデミー、アメリカン・フィルム・インスティテュート(AFI)で絵画から映像制作にいたるまで広く学び、5年かけて完成させた映画「イレイザーヘッド」(1977)で鮮烈な監督デビューを果たす。続く「エレファント・マン」(80)がアカデミー作品賞にノミネートされ、自身も監督賞、脚色賞(クリストファー・デボア&エリック・バーグレンと共同)の候補に挙がった。フランク・ハーバートの大長編SF小説を映画化した「砂の惑星」(84)を経て、「ブルーベルベット」(86)で再びアカデミー監督賞にノミネート。90年の「ワイルド・アット・ハート」はカンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した。TVドラマ「ツイン・ピークス」(90~91)は米国だけでなく日本でも大ヒットし、92年にはドラマ版の前日譚にあたる映画「ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間」を発表する。01年の「マルホランド・ドライブ」では、カンヌ国際映画祭の監督賞をジョエル・コーエン(「バーバー」)とともに受賞し、3度目のアカデミー監督賞ノミネートを果たした。その後「インランド・エンパイア」(06)でも不条理な世界観を幻想的に描出。映画だけでなく、現代アートや音楽の分野でも独自のセンスを発揮している。16年には「ツイン・ピークス」の続編となるTVドラマを監督する。私生活では、「ブルーベルベット」に出演したイタリア人女優イザベラ・ロッセリーニとの交際が有名。最初の妻ペギー・レンツとの間に生まれた娘ジェニファー・チェンバース・リンチも映画監督になり、2番目の妻メアリー・フィスクとの間にもうけた息子オースティン・リンチも映像作家として活動する。その後2度再婚している。ヒンズー教の指導者マハーリシ・マヘーシュ・ヨーギー師が創始した瞑想法、超越瞑想に傾倒していることでも知られ、05年には子どもたちへの瞑想教育を支援するために非営利の団体「デビッド・リンチ財団」を設立した。 (映画.com)

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